「インフルエンサーにPRを依頼したのに、期待したほどの効果が出なかった」「たくさんの会社があって、どこに頼めば自社のサービスを本当に伸ばしてくれるのか分からない」。
インフルエンサーマーケティングの重要性が高まる一方で、このような悩みを抱える担当者の方は少なくありません。
最適なパートナー選びは、施策の成否を分ける最も重要な要素です。
この記事を読めば、インフルエンサーマーケティングで失敗しないための会社の選び方が明確にわかります。
自社にぴったりの会社を見つけ、マーケティング効果を最大化するための一歩を踏み出しましょう。
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インフルエンサーマーケティング会社の失敗しない選び方
インフルエンサーマーケティングの成果は、パートナーとなる会社選びで大きく左右されます。
本パートを理解することで、数ある選択肢の中から自社に最適な一社を見極めるための、具体的で実践的な基準が明確になります。
これから解説する5つの重要な視点を、ぜひ会社選びのチェックリストとしてご活用ください。
実績や事例公開の有無
インフルエンサーマーケティング会社を選ぶ上で、過去の実績や成功事例の公開は重要な判断材料です。
豊富な実績は、その会社が多様な案件に対応できるノウハウを蓄積している証拠といえます。
特に、自社と同じ業界や似たような商材での成功事例があるかを確認しましょう。
同業界での実績があれば、業界特有の市場環境やターゲット層のインサイトを深く理解している可能性が高く、施策の成功確度も上がります。
公式サイトに具体的な事例が掲載されているか、問い合わせた際に詳細な事例を提示してくれるかを確認することが、信頼できる会社を見極める第一歩です。
数値的な成果だけでなく、どのような戦略で成功に至ったのか、そのプロセスまで確認できると、より安心して任せられるでしょう。
対応SNSやジャンルとの親和性
会社によって得意とするSNSやジャンルは異なります。
そのため、自社がターゲットとしたい顧客層が多く利用するSNSや、自社の商材ジャンルに強みを持つ会社を選ぶことが成功の鍵を握ります。
例えば、若年層向けのコスメであればInstagramやTikTok、ビジネス層向けのサービスであればFacebookやX(旧Twitter)に強い会社が適しているでしょう。
また、美容、食品、ガジェット、金融など、特定のジャンルに特化した会社は、その分野の専門知識や有力なインフルエンサーとの強固なネットワークを持っています。
自社のマーケティング戦略と会社の強みが一致しているか、事前に必ず確認しましょう。
ミスマッチが起きてしまうと、効果的な情報発信ができず、予算を無駄にしてしまう恐れがあります。
インフルエンサー数/質の基準
所属または提携しているインフルエンサーの数と質は、施策の選択肢と効果に直結する要素です。
単純な登録者数だけでなく、質の高いインフルエンサーをどれだけ抱えているかが重要になります。
「質」を判断する基準は、フォロワー数だけではありません。
フォロワーとの関係性が深く、コメントや「いいね!」などの反応が良い「エンゲージメント率」の高いインフルエンサーを起用することが成果につながります。
また、フォロワーの年齢層や性別、興味関心といった属性データを開示してくれるかも確認しましょう。
自社のターゲット層とインフルエンサーのフォロワー層が一致しているかを見極めることで、ミスマッチを防ぎ、より効果的なマーケティングが実現します。
KPI設計や効果測定体制
施策の成果を正しく評価し、次に繋げるためには、明確なKPI(重要業績評価指標)の設計と、詳細な効果測定ができる体制が不可欠です。
契約前の段階で、マーケティングの目的に応じた適切なKPIを提案してくれる会社を選びましょう。
例えば、「ブランドの認知度を上げたい」のであればインプレッション数やリーチ数がKPIになりますし、「商品の販売を促進したい」ならECサイトへのクリック数やコンバージョン率がKPIとなります。
施策実施後には、これらの数値をまとめた詳細なレポートを提出してくれるか、そしてレポートに基づいて次の改善提案をしてくれるかどうかも重要な判断基準です。
成果を可視化し、PDCAサイクルを回せる体制が整っている会社こそ、長期的なパートナーとして信頼できます。
コンプラや炎上対策フロー
最後に、コンプライアンス順守や炎上対策のフローが整っているかも重要です。
インフルエンサーマーケティングでは法令や業界ガイドラインの遵守が欠かせません。
例えば、ステルスマーケティング(広告であることを隠す行為)は2023年10月1日から景品表示法違反として禁止されています。
依頼する会社が投稿時の「#PR」など広告表記ルールを徹底しているか必ず確認しましょう。
万が一炎上しかけた場合の初期対応フローが確立されているかも重要なチェックポイントです。
炎上リスクはゼロにはできませんが、適切な事前準備と迅速な対応によって影響を最小限に抑えることが可能です。
過去のトラブル事例への対処経験が豊富な会社であれば、万一問題が起きた際も速やかな対応で被害拡大を防いでくれるでしょう。
契約時に炎上時の対応策や責任分担を取り決めておく会社もあり、そうした体制が整っている会社を選べば安心です。
インフルエンサーマーケティングおすすめ会社7選
ここからは、信頼できるインフルエンサーマーケティング支援会社7社をご紹介します。
各社の特徴や強みを比較して、自社に合うパートナー選びの参考にしてください。
AnyMind Group株式会社
出典:AnyMind Group株式会社
AnyMind Group株式会社はアジアを中心にグローバル展開するマーケティングテクノロジー企業です。
インフルエンサープラットフォーム「AnyTag」を提供しており、データ分析ツールからマーケットプレイスまで多彩な機能を一括提供しています。
成果報酬型(アフィリエイト)キャンペーンに対応しており、マッチしたインフルエンサーを簡単に見つけられるのが強みです。
これまでに9,000件以上のインフルエンサーキャンペーンを実施した実績があり、KFC Thailandなど海外企業の導入例もあります。
グローバルなネットワークを活かして海外市場へのプロモーションを検討する企業にも適したパートナーです。
株式会社ギャプライズ
出典:株式会社ギャプライズ
株式会社ギャプライズは、Webマーケティング全般のコンサルティングを手掛ける会社で、その一環としてインフルエンサーマーケティングも提供しています。
特に、BtoB領域や、専門性の高いニッチな商材での実績が豊富です。
単にインフルエンサーを起用するだけでなく、SEOや広告運用など、他のマーケティング施策と連携させた包括的な戦略提案が強みです。
イスラエルをはじめとする海外の最新マーケティングツールを積極的に導入しており、テクノロジーを活用した高度な分析と戦略立案が期待できます。
Webマーケティング全体の成果を最適化したいと考えている企業に適しています。
株式会社ハーマンドット
出典:株式会社ハーマンドット
株式会社ハーマンドットは、戦略設計からクリエイティブ制作までを一気通貫でサポートする会社です。
企業のブランディングや世界観を深く理解し、それに沿った質の高い企画提案に定評があります。
ただ商品を宣伝するのではなく、インフルエンサーの個性とブランドの魅力を掛け合わせた、共感を呼ぶコンテンツ制作を得意としています。
特に、ブランドイメージを大切にしながら、ユーザーとの長期的な関係性を築きたいと考えている企業に最適です。
動画制作やイベント企画など、インフルエンサーマーケティングの枠を超えた多様なアプローチが可能な点も魅力の一つです。
株式会社トリドリ
出典:株式会社トリドリ
株式会社トリドリは、コストを抑えながら多くのインフルエンサーにアプローチしたい企業におすすめのサービスです。
主に月額制のプラットフォーム「toridori base」を提供しており、企業は登録しているインフルエンサーに公募形式でPRを依頼できます。
比較的フォロワー数の少ないマイクロインフルエンサーが中心ですが、その分エンゲージメント率が高く、ニッチな層に深くリーチできる可能性があります。
低予算から始められ、自社で直接インフルエンサーとやり取りできる手軽さが魅力です。
スタートアップや中小企業、まずはスモールスタートで試してみたいという場合に適した選択肢と言えるでしょう。
ソーシャルワイヤー株式会社
出典:ソーシャルワイヤー株式会社
ソーシャルワイヤー株式会社は、プレスリリース配信サービス「@Press」との連携が大きな強みです。
インフルエンサーによる発信と、メディア向けのプレスリリース配信を組み合わせることで、情報の拡散力を最大化できます。
インフルエンサーによるUGC(ユーザー生成コンテンツ)を起点に、マスメディアへの掲載を狙うといった立体的なPR戦略が可能です。
新商品の発表や大規模なキャンペーンなど、一気に話題化を図りたい場合に特に効果を発揮するでしょう。
インフルエンサーマーケティングだけでなく、広報・PR活動全体を強化したいと考えている企業におすすめの会社です。
株式会社A
出典:株式会社A
株式会社A(エース)は、2017年設立と比較的新しいながら、独自のテクノロジーと実績で業界をリードする存在です。
インフルエンサーマーケティングツール「Astream(エーストリーム)」を開発・提供しており、AIを活用した精緻なデータ分析や自動レポート機能で効率的な運用を実現します。
無料プランから利用開始できる手軽さも魅力です。社内にインフルエンサー人材を抱えて市場感覚を磨きつつ、低予算案件から大手ブランドまで数多くの施策を運用してきた経験があります。
特にファッション・コスメ領域の支援に強みを持ち、「人の可能性に光を当てる」をミッションに掲げたインフルエンサーマーケティング業界のリーディングカンパニーです。
蓄積された膨大なデータと最新テクノロジー、人間の経験を掛け合わせて最適な提案を行ってくれるため、データドリブンなマーケティングを求める企業に適しています。
リデル株式会社
出典:リデル株式会社
リデル株式会社は、インフルエンサーとの「共創」を重視したマーケティングを展開する会社です。
インフルエンサーを単なる広告塔としてではなく、企業のパートナーとして捉え、共に企画を創り上げていくスタイルが特徴です。
豊富なインフルエンサーのデータを基にした精度の高いマッチングと、熱量の高いファンのコミュニティを活かした施策を得意としています。
表面的なPRに留まらず、インフルエンサー自身の言葉で熱意を持って語ってもらうことで、消費者の深い共感と信頼を獲得します。
長期的な視点でブランドのファンを育てていきたい企業にとって、非常に魅力的なパートナーです。
インフルエンサーマーケティング会社に関してよくある質問
インフルエンサーマーケティング会社を検討する際、多くの方が抱く疑問について解説します。
費用や効果、リスクに関する不安をここで解消しておきましょう。
インフルエンサーマーケティング会社の費用はいくら?
費用は施策内容やインフルエンサーのフォロワー数によって数十万円から数百万円以上と大きく変動します。
料金体系の主なものには、インフルエンサーのフォロワー数に応じて費用が決まる「フォロワー単価制」(一般的にフォロワー数×2円〜4円が相場)や、施策ごとに料金が設定される「固定報酬制」があります。
これらに加えて、企画立案や進行管理のためのディレクション費用が別途必要になるケースも少なくありません。
必ず複数の会社から見積もりを取得し、料金に含まれるサービス内容を詳細に比較検討することが失敗しないための鍵です。
効果はいつ頃から出る?
施策の目的によって効果が現れる時期は異なります。
新商品の認知度向上が目的であれば、投稿直後からリーチ数やインプレッション数の増加といった形で、比較的すぐに効果が見られます。
一方で、ブランドイメージの向上や売上への直接的な貢献といった効果は、中長期的な視点が必要です。
一度の施策で終わらせず、継続的に複数のインフルエンサーを起用し、ユーザーとの接触回数を増やすことで、じわじわと成果が現れてくるケースが多いです。
自社運用と代理店はどちらが良い?
自社運用と代理店の活用は、それぞれにメリット・デメリットがあるため、自社のリソースやノウハウの有無によって判断します。
自社で運用する場合、代理店費用がかからないためコストを抑えられ、社内での意思決定が迅速に進む点がメリットです。
しかし、インフルエンサーの選定や交渉、進行管理などに多くの工数がかかり、専門知識がないと効果的な施策を打つのが難しいという側面もあります。
一方、代理店に依頼すれば、専門的な知見や豊富なネットワークを活用でき、炎上リスクの管理まで任せられるため、担当者の負担を大幅に軽減できます。
炎上リスクをゼロにする方法は?
残念ながら炎上リスクを完全にゼロにする方法はありません。
しかし、リスクを最小限に抑えるための対策は可能です。最も重要なのは、企業のブランドイメージや価値観と親和性の高い、誠実なインフルエンサーを慎重に選定することです。
また、ステルスマーケティングを疑われないよう「#PR」表記を徹底し、投稿内容に誤解を招く表現や過剰な表現がないかを企業と代理店、インフルエンサーの三者で入念にチェックする体制を構築することが不可欠です。
インフルエンサーマーケティング事業とは何ですか?
インフルエンサーマーケティング事業とは、SNSで影響力を持つ人物(インフルエンサー)を起用し、その発信力を通じて商品やサービスを宣伝・販売促進するマーケティング活動全般を指します。
企業がインフルエンサーに自社の商品を体験してもらい、その感想やレビューを自身のSNSアカウントで投稿してもらうのが一般的な手法です。
消費者目線に近いリアルな情報発信により、従来の広告よりもユーザーに受け入れられやすく、高い共感や信頼を得られるのが特徴です。
インフルエンサーマーケティング会社で成果を最大化する鍵【まとめ】
インフルエンサーマーケティングの成否は、パートナーとなる会社選びで大半が決まると言っても過言ではありません。
自社に最適な一社を見つけるためには、今回ご紹介した5つのポイント、すなわち「実績や事例」「SNS・ジャンルとの親和性」「インフルエンサーの質」「KPI設計と効果測定体制」「コンプライアンス・炎上対策」を総合的に評価することが不可欠です。
これらの基準を基に複数の会社を比較検討し、自社の目的や課題に真摯に向き合ってくれるパートナーを選びましょう。
今回ご紹介したおすすめの会社も参考にしながら、まずは気軽に問い合わせてみてください。
信頼できるパートナーとタッグを組むことが、インフルエンサーマーケティングの成果を最大化し、ビジネスを大きく飛躍させるための最も確実な一歩となるはずです。
この記事が、あなたの会社にとって最良の選択をするための一助となれば幸いです。