フリーランスとして活動する中で、「気軽に相談できる仲間がいない」「新しい案件の探し方がわからない」といった孤独や不安を感じていませんか?
一人で悩み続けると、モチベーションが低下し、貴重なビジネスチャンスを逃してしまっているかもしれません。
その状況を打破する鍵が「フリーランスコミュニティ」の活用です。
数多くのコミュニティが存在しているため、自分に合ったものを見極めるのは簡単ではありません。
この記事では、目的ごとに厳選したコミュニティを選択し、その特徴や選び方を分かりやすく解説します。
フリーランスがコミュニティに入るべき理由
フリーランスがコミュニティに参加することは、単なる交流に留まらない多くのメリットをもたらします。
会社員と異なり、フリーランスは孤独を感じやすく、情報収集ルートが限定されやすくなります。
コミュニティに参加することで、同じ志を持つ仲間とつながり、孤独感を解消できるのは大きな精神的支えになるでしょう。
また、業界の最新トレンドや税務知識、新ツールの活用法など、一人では集めにくい情報を効率的に得られる可能性があります。
スキルアップのための勉強会やセミナーが開催されることも多く、自分の市場価値を高め続ける上でも非常に有効な場となるでしょう。
フリーランス向けコミュニティの種類と特徴|目的別で分類
フリーランスコミュニティには、どのコミュニティも異なる目的や特色を持っています。
自分に合う場所を見極めるには、コミュニティの種類を把握することが欠かせません。
この章では、主に3つのタイプに分類し、各コミュニティの特徴を解説します。
案件獲得が狙えるコミュニティ
メンバー間のビジネスマッチングや案件紹介が活発なのが特徴です。
運営母体がエージェント会社であったり、実力のあるフリーランスが多く集まっていたりする傾向があります。
コミュニティ内で実績を示すことで、他のメンバーや運営から仕事の相談が舞い込むチャンスが生まれるでしょう。
単価の高い案件や、一般には公開されていないクローズドな案件に出会える可能性もあるため、収入の安定と向上を目指すフリーランスに最適と言えます。
スキルアップ・学習支援に強いコミュニティ
専門スキルを磨きたい、新しい技術を習得したいという向上心旺盛なフリーランスには、学習支援型のコミュニティがおすすめです。
特定の分野(例:Webデザイン、プログラミング、ライティング)に特化していることが多く、専門的な勉強会やセミナー、メンバー同士での作品レビューなどが開催されます。
経験豊富な先輩フリーランスがメンターとして在籍していることもあり、質の高いフィードバックを得ながら効率的にスキルアップを図れる環境が整っているでしょう。
孤独解消・雑談中心の交流型
フリーランス特有の孤独感を解消し、仲間との繋がりを求めるなら交流型のコミュニティが向いているでしょう。
SlackやDiscordといったチャットツール上で、日々の業務の悩み相談や雑談、情報交換が気軽に行われるのが特徴です。
オンラインでの交流だけでなく、オフラインでの食事会やイベントが企画されることもあります。
案件獲得やスキルアップといった直接的な目的よりも、精神的な安定やモチベーション維持、緩やかな人脈形成を重視する人には心地よい居場所となるでしょう。
フリーランスのコミュニティ10選比較
多種多様なフリーランスコミュニティの中から、特におすすめの10サービスを厳選してご紹介します。
各コミュニティの特徴や料金、どんな人に適しているのかを詳しく解説します。
マインド育成コミュニティ「自彊(じきょう)」

出典:マインド育成コミュニティ「自彊」
マインド育成コミュニティ「自彊(じきょう)」は、フリーランスや起業初期の個人を対象としたマインド育成コミュニティです。
不安定な収入、低単価の仕事、行動の躊躇といった問題に対し、「マインドの壁」が根本原因であると考え、その課題解決を図ります。
自身の潜在能力を引き出し、経済的・精神的に豊かな人生を実現するための「心の土台」を築くことを支援しています。
フリーランス協会|福利厚生も手厚い

出典:フリーランス協会
日本最大級のフリーランス支援組織で、年会費1万円で加入できます。
最大の魅力は、フリーランス賠償責任保険が自動付帯されることや、健康診断の優待など手厚い福利厚生サービス(WELBOX)が受けられる点です。
全国各地での交流イベントも開催されており、いざという時の備えと人脈形成を両立したい、すべてのフリーランスにおすすめできるでしょう。
FreelanceNow|案件紹介が豊富

出典:FreelanceNow
5,000名以上が所属する日本最大級の実名制フリーランスコミュニティです。
Facebookグループを主体としており、メンバー間の交流から生まれる案件紹介が非常に活発なのが特徴です。
多様な職種のフリーランスが集まっているため、異業種との協業や新たなビジネスチャンスが生まれやすく、人脈を広げ、仕事の幅を拡大したい方に最適でしょう。
WorkshipLAB

出典:WorkshipLAB
フリーランス・副業向けマッチングサービスは、幅広い職種と働き方にフォーカスした対応した求人・案件検索プラットフォームです。
デジタルスキルを中心に、各分野のプロフェッショナルから学べるオンラインイベントや動画コンテンツが充実しています。
スキルアップをしながら、将来的にはWorkshipLABでの案件獲得も視野に入れたいという方にぴったりのコミュニティでしょう。
connpass|イベント・勉強会で仲間作り

出典:connpass
ITエンジニア関連を中心に開催されている、「エンジニアをつなぐIT勉強会支援プラットフォーム」です。
厳密にはコミュニティそのものではありませんが、興味のあるテーマの勉強会に単発で参加することで、同じスキルを持つ仲間と簡単に出会えます。
特定の技術やテーマに関心を持つ人々がイベントや勉強会で交流し、仲間と出会うための入り口として有効なプラットフォームです。
Wor-Q|「日本労働組合総連合会」

出典:Wor-Q「日本労働組合総連合会」
日本最大の労働組合組織である「日本労働組合総連合会(連合会)」が運営する、働く人のためのオンラインコミュニティです。
フリーランスや副業ワーカーが安心して働けるよう、契約や報酬の相談から社会保障に関する情報提供まで幅広くサポートしてくれる、心強いセーフティネットです。
「制度の理解」「働き方の安心感」を求めるフリーランスにおすすめできる場です。
StockSunサロン|営業・マーケも学べる

出典:StockSunサロン
Webマーケティング領域で活躍するフリーランス集団「StockSun」が運営するオンラインサロンです。
レベルの高いWebコンサルタントやフリーランスが多数在籍しており、実践的なノウハウを学べます。
サロン内で一定の成果を満たすと、StockSunサロンから案件を紹介してもらえる仕組みもあり、実力で高単価案件を獲得したい向上心のある方に向いているでしょう。
新しい働き方LAB|ランサーズが運営

出典:新しい働き方LAB
クラウドソーシング大手「ランサーズ」が運営するコミュニティです。
新しい働き方LABは、「つながり・気づき・学びの新しいカタチ」を掲げ、新しい働き方に興味のある個人同士が成長しあえる「全国共創コミュニティ」とされています。
自身の働き方を見つめ直し、社会に発信していきたいという想いを持つ方に最適な場所でしょう。
commew|クリエイター向けSlack交流

出典:commew
Web系フリーランスのためのオンラインサロンです。
チャット相談(技術以外の質問もOK)や定期オンライン勉強会の他、リクエストにあわせた内容の勉強会を開催しています。
1人でモチベーションが続かない、「動ける仲間がほしい」というフリーランスの悩みに応えるコミュニティとして、貴重な繋がりを得られるでしょう。
Webライターラボ|初心者歓迎の執筆者サロン

出典:Webライターラボ
著名なWebライターである中村昌弘氏が運営する、Webライター向けのオンラインサロンです。
ライティングスキルの向上はもちろん、営業や単価交渉といった稼ぐためのノウハウも学べるでしょう。
初心者からベテランまで幅広い層のライターが在籍しており、仲間と切磋琢磨しながら成長したいライターにとって心強いコミュニティです。
DMMオンラインサロン|幅広いジャンル

出典:DMMオンラインサロン
DMMオンラインサロンは、著名人や各分野の専門家が主宰する多様なコミュニティをオンライン上で展開するサービスです。
ビジネス・ライティング・デザイン・投資・趣味など幅広いジャンルが揃い、会員限定のライブ配信や交流イベント、投稿欄でのやりとりなどを通じ、学ぶ・繋がる・広がる体験を得られます。
月額制で気軽に参加できるため、自身の興味や目的に合ったサロンを選び、スキルアップや人脈形成を目指す人にとって魅力的なプラットフォームです。
コミュニティ名 |
料金(目安) |
特徴 |
こんな人におすすめ |
事業戦略スクール「自彊」 |
月額制 |
企業戦略を主体的に学び、個人相談 |
企業を成長させたいフリーランス・経営者 |
フリーランス協会 |
年会費1万円 |
賠償責任保険、福利厚生、交流会 |
全てのフリーランス(特に安心感が欲しい人) |
FreelanceNow |
無料 |
案件紹介が活発、異業種交流 |
人脈を広げ、案件の幅を増やしたい人 |
WorkshipLAB |
無料 |
オンライン学習コンテンツ、イベント |
デジタルスキルを学びたい人 |
connpass |
無料(イベント毎) |
IT系の勉強会・イベントが豊富 |
特定のスキルで仲間を見つけたいエンジニア等 |
Wor-Q「日本労働組合総連合会」 |
無料 |
労働相談・法律・税務・社会保険まで参加可能 |
副業ワーカー、フリーランス、制度やトラブル対策を学びたい人 |
StockSunサロン |
月額制 |
Webマーケティング特化、高単価案件 |
実力で稼ぎたいWebマーケター |
新しい働き方LAB |
無料 |
働き方の実践・研究、資金提供あり |
自身の働き方を探求・発信したい人 |
commew |
月額制 |
クリエイター特化、Slackでの交流 |
デザイナー、イラストレーター等 |
Webライターラボ |
月額制 |
Webライティング特化、営業ノウハウ |
Webライター(初心者~中級者) |
DMMオンラインサロン |
無料 |
ビジネス・学ぶと人脈づくり |
学ぶ・交流・自己投資を手軽に始めたい人 |
フリーランスコミュニティの選び方
数あるコミュニティの中から自分に最適な場所を見つけるためには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。
ここでは、後悔しないためのコミュニティの選び方を4つの視点から解説します。
無料or有料?どちらが良いか
コミュニティには無料のものと有料(月額会員制など)のものがあります。
無料コミュニティは気軽に参加できるのが最大のメリットですが、情報交換がメインで、深い学びや手厚いサポートは期待しにくい側面もあります。
一方、有料コミュニティは参加者の熱量が高く、質の高いコンテンツや限定の案件情報が提供される傾向にあります。
まずは無料のコミュニティで雰囲気を掴み、自身の目的を明確にしてから、自己投資として有料コミュニティに参加する、というステップを踏むのがおすすめです。
オンラインorオフラインの度合い
オンライン完結型のコミュニティは、場所を選ばずいつでも参加できる手軽さが魅力です。
SlackやDiscordなどのチャットツールでの交流が中心となるでしょう。
一方、オフラインでのイベントやミートアップを重視するコミュニティは、実際に顔を合わせることで、より深い信頼関係を築きやすいのが特徴です。
自身のライフスタイルや、どういうつながりを求めているかに合わせて選びましょう。
自身の職種・目的に合っているか
この視点が最も重要なポイントです。
自分がコミュニティに参加する目的(案件獲得、スキルアップ、交流など)を明確にしましょう。
その上で、コミュニティの活動内容や参加者の職種構成が、自分の目的や職種と合致しているかを確認する必要があります。
例えば、エンジニアがライター中心のコミュニティに参加しても、求める情報や人脈は得にくいでしょう。
公式サイトやSNSで、コミュニティのコンセプトや活動内容をしっかり確認することが大切です。
情報商材系コミュニティの見極め方
残念ながら、中には高額な情報商材の購入を目的とした、実態の伴わないコミュニティも存在します。
「誰でも簡単に稼げる」といった甘い言葉を多用していたり、運営者の情報が不透明であったりする場合は注意が必要です。
参加を検討する際は、運営者の実績や評判、特定商取引法に基づく表記がきちんとされているかを確認しましょう。
また、無料説明会などで強引な勧誘をされた場合も、一度立ち止まって冷静に判断することが重要です。
フリーランスコミュニティに関するよくある質問
フリーランスコミュニティへの参加を検討する際、「どういうメリットがあるの?」「実際に案件は紹介されるのか?」といった疑問を抱く方は少なくありません。
この記事では、そうした疑問にQ&A形式で答えながら、参加を検討する際の判断材料となる情報わかりやすく解説します。
フリーランスがコミュニティに入るメリットは?
主なメリットは、「孤独感の解消」「情報収集の効率化」「人脈形成」「案件獲得の機会」の4つです。
同じ立場の仲間と繋がることで精神的に安定し、業界の最新情報やノウハウを共有できます。
そこから新たな仕事に繋がることも少なくありません。
案件は本当に紹介される?
コミュニティの特性によりますが、ビジネスマッチングを目的としたコミュニティでは、実際に多くの案件が紹介されています。
ただし、待っているだけではチャンスは巡ってきません。
日頃から積極的に交流し、自分のスキルや実績を発信することで、信頼を得て仕事に繋がりやすくなります。
人気のオンラインサロンは?
この記事で紹介した「Webライターラボ」や「StockSunサロン」のように、特定の分野で実績のある個人が運営するオンラインサロンは人気が高い傾向にあります。
自身の専門分野や、目標とするロールモデルとなる人物が運営するサロンを探してみるのが良いでしょう。
フリーランス仲間を作る方法は?
コミュニティへの参加が最も効率的な方法の一つです。
その他には、SNS(特にX(旧Twitter))で同業者と交流したり、コワーキングスペースを利用したり、興味のあるイベントやセミナーに足を運んだりする方法があるでしょう。
最近では、特定の地域に根差したフリーランスの集まりも増えています。
フリーランスコミュニティのまとめ
フリーランスにとって、コミュニティへの参加は孤独を解消し、ビジネスを成長させるための重要な戦略です。
案件獲得、スキルアップ、人脈形成といった明確な目的を持つことで、その効果は最大化されます。
この記事では、目的別にコミュニティを分類し、具体的な11のコミュニティを比較・紹介しました。
また、自分に合ったコミュニティを選ぶためには、「料金(無料・有料)」「活動形態(オンライン・オフライン)」「目的との合致」を吟味し、怪しいコミュニティを見極める視点を持つことが大切でしょう。
フリーランスという働き方は、自由である一方、すべてが自己責任です。
しかし、信頼できる仲間や先輩と繋がることで、困難を乗り越え、一人ではたどり着けない場所へと到達することができます。
まずは興味を持ったコミュニティの情報をチェックしたり、無料のイベントに参加したりすることから始めてみてください。